接客も大切だけど、ほかの仕事も大切
アパレルの仕事といえば接客というイメージが強いですが、アパレルショップでは接客以外にもさまざまな仕事があります。
アパレルショップでの仕事の流れは店によって異なりますが、一般的には朝のミーティング、店舗オープン、接客の合間に商品の検品と品出し、陳列した商品の整理、マネキンのスタイリング、釣り銭の両替、閉店後の片付け・掃除、レジのお金合わせ、レジのお金を夜間金庫に入金するといった流れになります。
接客が主な仕事ですが、それ以外にも商品に関する仕事や店の清掃、ポップ書き、ディスプレイなど細かな業務があります。
やる気があれば着実にステップアップできる
アパレル店員のキャリアのスタートは、新人店員からですが、経験を重ねたり売上実績を上げたりしてキャリアを積み、副店長から店長、エリアマネージャーといった店舗経営に関わる仕事を任されるようになります。
20代でも店長としてバリバリ活躍している人が多いので、非常にやりがいのある仕事といえます。
店長やマネージャーに昇格したらこんな仕事が任される
店長などマネージメント職になると、接客はもちろんのこと、店舗運営に関するさまざまな仕事も担当します。
まずスタッフの教育という大切な仕事を任せされます。
さらにシーズンごとに発表されるコレクションの中から、売れ筋商品を見極め、予算に合わせて仕入れを行うバイヤーとしての仕事も行います。
さらに損益分岐点などをもとに、シーズンや月ごとの売上目標の立案と目標達成、毎日の売上高や売上アイテムの管理、欠品商品の仕入れといった経理面の仕事も行います。
そして店舗では、少しでも商品が魅力的にみえるようにディスプレイを工夫したり、在庫の多い商品をたくさん売るために、目につきやすい場所に陳列するなどの工夫もしなければいけません。
また、接客のプロとして顧客を少しでも増やすよう常に努力し、単に商品を売るのではなく、お客様に合わせたコーディネートやトレンドアイテムの取り入れ方の提案といったスタイリストの立場からのアドバイスも行います。
このように様々な能力が求められるのが、店長などのマネージメント職です。
ですから経営に関することからマーケティング、トレンドの把握、すぐれたファッションセンス、ビジネスマナーや正しい言葉遣い、コミュニケーションなど多岐にわたる能力が求められます。
お客様からは店長さんのようにカッコよく服を着こなしたい、店長さんの接客は心地よいと思われなければいけませんし、スタッフからは店長からいろいろなことを学びたいと慕われる必要があります。
このため、ある種のカリスマ性も必要といえますね。
アパレルショップの店員はアルバイトの募集も多く、気軽にチャレンジできますが、実は非常に奥が深い職業なのです。